日本人が韓国旅行や語学学習の現場で最も起こしやすい失敗が、「飲食店やカフェを出る際、店員に向かって『アンニョンヒ カセヨ』と言ってしまうケース」です。
Yahoo!知恵袋や語学系Q&Aコミュニティでは、「韓国の食堂でお会計をした後、笑顔で『アンニョンヒ カセヨ!』と言ってしまい、店員さんに苦笑いされた」「頭では分かっていたのに、口から咄嗟に出てしまった」という投稿が後を絶ちません。TikTokをはじめとするSNSで韓国語解説動画を発信する専門家やインフルエンサー(みょんふぁ氏など)も、この「立ち位置の錯覚」を日本人学習者の最大の落とし穴として繰り返し注意喚起を行っています。
店員は店に残って仕事を続ける側であるため、立ち去る客側が言うべきは「アンニョンヒ ケセヨ(留まってください)」です。客が「カセヨ(行ってください)」と言ってしまうと、文脈上「店員さん、あなたこそどこかへ出かけてください」と促すような奇妙なニュアンスになってしまいます。
韓国現地の観察データによると、ネイティブの店員側も外国人観光客の言い間違いには慣れているため、怒られるような事態には発展しません。しかし、正しく「ケセヨ」あるいは「カムサハムニダ(ありがとうございました)」と言えるだけで、コミュニケーションの円滑さと相手に与える敬意の印象は格段に跳ね上がります。