足利健康ランドの営業終了後、地域住民が最も注目したのが「あの広大な敷地と建物がどうなるのか」という点でした。閉館からほどなくして敷地周囲には仮囲いが設置され、重機による大規模な解体工事が着手されました。
かつて看板や大浴場の煙突がそびえ立っていた福居町の現地は、数カ月におよぶ工事の末に完全に地上構造物が撤去され、広大な更地へと姿を変えました。長年見慣れたランドマークが消滅した瞬間は、地元住民やバイパスを利用するドライバーの間でも深い喪失感とともに受け止められました。
足利市スーパー銭湯跡地の現在地について現地取材と不動産開発動向を確認すると、敷地は温浴施設としての再開発ではなく、地域の生活動線に合わせたロードサイド型の商業利用・流通関連用地としての転用が進んでいます。足利市南部の幹線道路沿いという立地特性を活かし、周辺住民の利便性を高める生活密着型インフラへの転換が図られており、昭和の歓楽・保養拠点から令和の実用型商業スペースへとその役割を完全に塗り替えています。