SNSやQ&Aコミュニティ上で多く寄せられる相談を分析すると、「数分格闘して血が出たが、気合で押し通した」という体験談が散見されます。しかし、医療関係者やプロの現場から見れば、これは極めて危険な成功体験の誤認です。
「痛みを我慢して貫通させた」というケースの多くは、本来のホールを通ったのではなく、ホールの真横に新たな裂傷を作って無理やり貫通させています。その結果、数週間後に耳裏に大きな肉芽腫ができたり、ピアスの向きが大きく傾いてしまったりする後遺症に悩まされる事例が後を絶ちません。
また、「ファーストピアスの穴が通らない」と焦るビギナーの多くが、規定の安定期間を待たずに外してしまっているという実態があります。外見上はトラブルがなくても、内部の上皮化(皮膚の完成)には最低でも3ヶ月から半年程度の期間が必要です。未完成の状態で一度外してしまうと、わずか数十分から数時間で穴の出口が収縮し、自力での再装着が困難になることを認識しておく必要があります。