大手エンタメポータルサイトや各種ユーザー投票プラットフォーム(「みんなのランキング」「Ranky」など)で定期的に実施される「悪役がハマる俳優ランキング」や「強面俳優ランキング」では、毎回のべ数千票規模の熱い投票が交わされています。投票データの傾向を分析すると、単に「顔立ちが怖い」ことへの言及にとどまらず、画面を支配する確かな演技力と、滲み出る人間的色気への賛辞が約8割以上のコメントを占めていることが判明しています。
なかでも強面俳優名脇役として長年トップを走り続ける筆頭が遠藤憲一です。かつてはサスペンスや任侠作品で冷徹な犯罪者役を数多く演じていましたが、2010年代以降はコミカルな父親役からハートフルな医療ドラマまで変幻自在に演じ分け、遠藤憲一ドラマ評判は常に高水準をキープしています。自ら「顔つきが怖いせいで若い頃は職務質問ばかりされていた」とテレビ番組で述懐して笑いを誘いますが、監督の要求にミリ単位で応える緻密な役作りこそが、数多のクリエイターから指名され続ける最大の理由です。
さらに、映画監督・北野武の作品群で強烈な存在感を放ってきた寺島進経歴もまた、こわもて俳優の歩む王道を示しています。三船芸術学院出身で殺陣やスタントを基礎から叩き込まれた寺島は、凄惨なバイオレンスシーンを体現する一方で、人情味あふれる下町の職人や交番のお巡りさん役でも抜群の説得力を発揮します。「現場では挨拶と気配りがすべて」と公言する誠実な姿勢が、製作者サイドの揺るぎない信頼につながっています。