「文字で読めば簡単な英語なのに、音声になると全く聞き取れない」という悩みは、英検3級の受験生から最も多く寄せられる相談の一つです。この現象が生じる背景には、英語特有の「音声変化(リンキングやリダクション)」に対する認識不足があります。
ネイティブスピーカーの発音では、「an apple」が「アン・アップル」ではなく「アナポゥ」のように繋がって発音されます。自分の脳内に蓄積されている「カタカナ英語の音」と「実際に流れてくるリアルな音」にギャップがある限り、いくら問題数をこなしても耳は順応しません。
この溝を埋める最良の処方箋が「スクリプトを見ながらのオーバーラッピングとシャドーイング」です。
- まずは過去問のリスニング音声を聴き、聞き取れなかった箇所をスクリプト(放送文)で確認する。
- 英文を目で追いながら、流れる音声と全く同じタイミング・抑揚で同時に発音する(オーバーラッピング)。
- 仕上げにスクリプトを見ず、流れてくる音声の0.5秒後を影のように追いかけて発声する(シャドーイング)。
自分で滑らかに発音できる音は、リスニング本番でも必ずクリアに聞き取れます。1日10分のシャドーイングを2週間続けるだけで、第2部や第3部の長い会話文に対する解像度は劇的に向上します。