「日常で完全に消えた単位」と思われがちなデシリットルですが、現在でも特定の専門現場では欠かすことのできない基準として活躍しています。
代表的な例が医療機関における血液検査の結果です。血糖値の指標である「mg/dL(ミリグラム・パー・デシリットル)」という単位に見覚えがある方も多いのではないでしょうか。血液100mLあたりに何mgのブドウ糖が含まれているかを表す指標として、医療分野ではデシリットルが標準的に使われています。
また、農業や園芸における種苗(タネ)の販売現場でもデシリットルは現役です。アサガオやホウセンカ、野菜の種など、粒が小さく数えるのが困難な作物のタネは、重量ではなく「1dL詰め」といった体積(かさ)単位で計量・販売される商習慣が今も続いています。