関東のダム貯水率は今どうなってる?リアルタイム水位と渇水リスクの真相

関東のダム貯水率は今どうなってる?リアルタイム水位と渇水リスクの真相

関東のダム貯水率は今どうなってる?リアルタイム水位と渇水リスクの真相についての真相をお届けします。

関東地方の水資源は、群馬県を中心とする利根川上流ダム群、埼玉県を潤す荒川水系、そして神奈川県・東京都南部に水を送る相模川水系など、複数の水系ネットワークによって支えられています。ダムの貯水状況を評価する際、単に「貯水率50%」といったパーセンテージだけを見るのではなく、各ダムの「有効貯水容量(実際に使える水の量)」の絶対値と平年値を比較することが重要です。

以下は、国土交通省および独立行政法人水資源機構の観測データに基づく、主要ダム群の最新状況と役割の比較です。

水系・主要ダム名詳細・数値データ(有効容量比)平年同時期との比較基準編集部の見解・評価利根川上流ダム群
(矢木沢・八ツ場など8ダム)総有効容量:約4.6億m³
貯水率:約65%〜75%(水系全体)平年比:92%〜98%前後
(季節変動の許容範囲内)水瓶である矢木沢ダムの水位が安定しており、首都圏への供給能力は極めて堅調。荒川水系ダム群
(浦山・滝沢・二瀬・合角)総有効容量:約1.2億m³
貯水率:約70%〜82%平年比:100%前後
(安定基調を維持)埼玉県内の供給および利根川からの導水補給体制が整っており、逼迫度は低い。相模川水系ダム群
(宮ヶ瀬・相模・城山)総有効容量:約2.3億m³
貯水率:約80%〜88%平年比:105%前後
(潤沢な貯水量を確保)東日本最大級の宮ヶ瀬ダムが強固なバッファーとなり、神奈川・南関東エリアは極めて安定。鬼怒川上流ダム群
(川治・川俣・五十里・湯西川)総有効容量:約2.4億m³
貯水率:約60%〜70%平年比:88%〜95%前後
(やや低めだが回復傾向)農業用水需要のピークアウトと今後のまとまった降雨予測によりリスクは低減中。

公式発表資料によると、2020年に本格運用を開始した八ツ場ダム(吾妻川)の存在が、利根川水系全体の水管理に大きな柔軟性をもたらしています。過去の渇水時と比較しても、水系間での相互融通システムが進化しており、数値以上の供給安定性が担保されています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。