『笑点』における最大のハイライトといえば、終身名誉司会者・桂歌丸さんと6代目円楽による丁々発止の罵倒合戦でした。「ジジイ、早く逝け」「円楽、お前を先に道連れにしてやる」といった過激な掛け合いは、完璧な信頼関係があってこそ成立した至高の芸でした。
カメラが回っていない現場では、歌丸師匠の体調を誰よりも気遣い、移動時の車椅子を押していたのは円楽自身でした。歌丸さんが2018年7月に逝去した際、追悼特番の大喜利で円楽が流した大粒の涙と、「最後に言わせてくれ、ジジイ、大好きだったよ!」と絶叫した場面は、今も多くの視聴者の記憶に鮮烈に刻まれています。
芸の厳しさと番組を面白くするための覚悟を共有した2人の絆は、単なる共演者の枠を遥かに超えた、落語界の歴史に残る師弟以上の盟友関係だったと言えます。