「蜂の子を手に入れたが、どのように食卓へ出せば良いか分からない」という声は多い。初心者が犯しがちな最大の失敗は、強火で急激に加熱してしまい、薄い皮を破裂させて中のミルキーな旨味をフライパンの外へ流出させてしまうことだ。
家庭で失敗することなく、素材の旨味を最大限に引き出すための代表的な食べ方とレシピを紹介する。
1. 初心者向け:ふっくら香る「へぼ飯風炊き込みご飯」
見た目の虫感を適度に和らげ、家族全員で抵抗なく楽しめる最も完成された食べ方である。
- 材料(2〜3人前):白米2合、蜂の子(生、または水煮缶詰)60〜80g、生姜千切り1片分、薄口醤油大さじ2、純米酒大さじ2、本みりん大さじ1、昆布出汁(規定の目盛りまで)。
- 作り方のコツ:米を研いだ後、調味料と出汁を加えて通常通りの水加減に合わせる。その上に生姜と水気を切った蜂の子を均等に散らし、混ぜずにそのまま炊飯する。炊き上がったら底からさっくりと混ぜ合わせ、数分蒸らすことで、蜂の脂が米一粒一粒をコーティングし、極上の旨味ご飯が完成する。
2. 酒客向け:極上の珍味「バター醤油のホイル焼き」
生の蜂の子や冷凍蜂の子を入手した際におすすめなのが、素材のナッツ香を引き立てるバター焼きだ。
- アルミホイルに少量のバターを敷き、解凍した蜂の子を重ならないように並べる。
- トースターまたは魚焼きグリルで弱火〜中火で3〜4分、香ばしい匂いが立ち上るまで優しく加熱する。
- 仕上げに焦がし醤油を数滴垂らす。バターの乳脂肪と蜂の子本来のクリーミーさが融合し、洋酒にも合う濃厚なオードブルとなる。
また、成虫に近い個体が多く混ざっている場合は、少量の油でじっくりと素揚げし、塩と山椒を振るだけで、川海老の素揚げを凌駕するサクサクの香ばしいおつまみに仕上がる。