このMVを語る上で避けて通れないのが、2020年1月に報じられた彼女の私生活をめぐるスキャンダルです。報道直後、ネットコミュニティやSNS(当時のTwitter/X、5ちゃんねる、Yahoo!ニュースコメント欄)では激しいバッシングが吹き荒れました。
当時のYouTubeコメント欄には「曲は素晴らしいのにMVが見られなくなった」「どうしてもスキャンダルがチラついて曲の世界観に没入できない」といった拒否反応が殺到。純真無垢な少女像と私生活のギャップに対するバッシングが集中し、一時は「MVをお蔵入りにすべきではないか」といった過激な意見まで散見される事態へと発展しました。
しかし、2024年から2026年にかけて、世論の力学は目に見えて変化しています。その最大の転換点となったのが、彼女の「妥協のない役者魂による復帰劇」でした。
インディーズ映画への地道な出演を経て、2024年秋に世界配信されたNetflixシリーズ『極悪女王』において、彼女は実在の女子プロレスラー・長与千種役を演じました。かつての清純派イメージを完全にかなぐり捨て、体重を10キロ以上増量し、プロレス団体での過酷な合宿訓練を耐え抜いてリング上で血と汗を流す姿は、かつての批判層をも唸らせる圧巻のパフォーマンスでした。
この肉体改造と覚悟を見た視聴者から、「彼女の私生活への是非はともかく、役者としての覚悟と天性の表現力は本物だ」という声が急速に拡大。その結果、2026年現在の『ハッピーエンド』MVのコメント欄には、以下のような変化が定着しています。
- 「『極悪女王』の熱演を見てからこのMVに戻ってきたけれど、10代の頃から感情の乗せ方が群を抜いていた」
- 「いろいろあったけれど、このMVの泣き顔を超える表現ができる女優は今でもそうそういない」
- 「私生活と作品は別。このMVの彼女が放っていた刹那的な輝きは、誰にも否定できない」