月刊誌の枠を飛び出し、特定のブランドやテーマに特化した「ムック本」の躍進も目覚ましい。薄い冊子に特大サイズのブランドアイテムが同梱されたスタイルは、いまや出版界における独立した巨大カテゴリーへと成長した。バッグ、インテリア雑貨、さらには小型調理家電に至るまで、ムック本の付録バリエーションは留まるところを知らない。
ムック本の最大の強みは、定期刊行誌のような発売周期の制限がなく、需要が高まるタイミングでターゲットに刺さる商品をピンポイントで投入できる点にある。有名ブランドの正規ラインでは数万円するようなデザインコンセプトを、数千円のムック本として手軽に体験できる手軽さが、日常にちょっとした贅沢を求める現代人のニーズに合致しているのだ。