原語である英語の「my man」は文字通り男性(man)を対象としたスラングですが、日本語のコンテキストにおける「マイメン」は独自の進化を遂げています。結論から言えば、現代のコミュニケーションにおいて女性に対しても、また恋人(パートナー)に対しても違和感なく使用されています。
SNS上での投稿分析や若者への定性ヒアリングを行うと、女性同士で「今日はマイメンとカフェ巡り」「私のマイメン最高すぎる」といったテキストを添えた写真が多く確認できます。女性同士が使用する場合、従来の「親友」というやや重苦しい言葉を避け、フランクでありながら「特別に気心が知れている」ニュアンスをカジュアルに表現するツールとして機能しています。
さらに注目すべきは、恋人関係におけるマイメンの活用です。カップルがお互いを「彼氏・彼女」ではなく、あえて「うちのマイメン」と表現する事例が見られます。この背景には、従来の恋愛関係にありがちな「束縛」「依存」「男女役割の押し付け」を回避し、「対等で自立した人生のパートナー」「一番の親友であり理解者」という関係性を重視する現代的な心理が働いています。甘ったるい恋愛関係よりも、背中を預け合えるタフな連帯感を好む層から支持を集めているのが実態です。