きのこ派が自らの選択に強い誇りを持つ最大の理由は、その研ぎ澄まされた「構造設計」にあります。1975年に誕生した「きのこの山」は、カカオの香り豊かな2層のチョコレートと、香ばしく焼き上げたクラッカー軸で構成されています。一方、1979年に登場した「たけのこの里」はクッキー生地を採用しており、両者の食体験は根本から異なります。
明治の開発秘話や公式データによると、きのこの山におけるチョコとクラッカーの比率は「およそ7対3」とされています。贅沢に使用されたチョコレートの重厚感を、塩味の効いたプレーンクラッカーが引き締め、甘さと香ばしさの後味を絶妙にコントロールしているのです。
また、きのこ派が強く主張する実利的なメリットとして「軸(柄)を持つことで指にチョコレートがつかない」という圧倒的な機能美が挙げられます。デスクワーク中やスマートフォン操作時でも手を汚さずに食べられる点は、実用面でも高い評価を集めています。さらに「笠のチョコレート部分を先に外して別々に味わう」といった、食べるプロセスそのものを能動的に楽しむファンが多いことも、きのこ派特有のエンゲージメントの高さを示しています。