SNSや大手受験生コミュニティでは、東進模試の解答確認や採点プロセスに関して、毎年激しい議論が交わされます。「共通テスト本番レベル模試で自己採点と返却成績が30点以上ズレていた」「記述模試の採点基準が厳しすぎる」といった投稿が散見されるのはなぜでしょうか。
大手予備校の進路指導担当者や東進現場スタッフへのヒアリングによると、こうした摩擦の根底には東進模試自己採点における「問題用紙へのメモの不徹底」が存在します。特に共通テスト形式の模試では、残り時間数分の極限状態でマークシートに塗った番号と、手元の問題用紙に残したチェックが食い違うミスが後を絶ちません。東進の返却スピードが早いがゆえに、記憶の齟齬が鮮明なうちに露呈し、受講生のショックを増幅させている側面があります。
また、ネット上で頻繁に検索される東進模試偏差値換算への不安も見逃せません。東進模試は東進生を中心とする現役生の母集団比率が高く、高卒生(浪人生)が大量に参入する河合塾の「全統模試」等と比較して、春から夏にかけての母集団の平均点が低めに出る傾向があります。その結果、自己採点の素点と算出された偏差値のギャップに戸惑う受験生が多く見受けられます。模試の性質を理解しないまま偏差値の数字だけに一喜一憂することは、学習モチベーションを削ぐ要因になりかねません。