痛みが長引いているにもかかわらず受診をためらう最大の障壁は「羞恥心」です。しかし、事態が悪化するほど診察や処置の負担は増大します。まず解決すべきは、切れ痔の病院は何科受診すべきかという点です。
結論として、最優先で選ぶべきは「肛門科」「肛門外科」を専門標榜しているクリニックや専門病院です。一般的な消化器内科や一般外科でも受診自体は可能ですが、肛門鏡による繊細な診察技術や、括約筋温存を考慮した専門的な保存療法の引き出しにおいて専門医とは明確な差が存在します。女性医師が常勤するレディース肛門外来を開設している医療機関も全国的に増加しており、羞恥心に配慮した個室問診やバスタオルを用いた診察台の配慮が標準化されています。
保存的治療で改善せず、肛門狭窄や深部潰瘍に至った場合、外科的介入が検討されます。切れ痔手術の経緯と費用詳細まとめについて、臨床現場で主流となっている代表的手法を整理します。
① LSIS(側方内括約筋切開術):
過度に緊張・痙攣している内括約筋の一部を側方からわずか数ミリ切開し、肛門の緊張を恒久的に緩和させる術式。日帰り手術が可能で、傷口も小さく回復が早いのが特徴です。
② SSG(皮膚弁移動術):
線維化して狭くなった瘢痕組織や潰瘍部を切除し、肛門外側の健全な皮膚をスライドさせて欠損部を覆う形成外科的術式。重度の肛門狭窄に対する根本手術として行われます。
費用相場(健康保険3割負担適用時)は以下の通りです。
- 日帰り手術(LSISなど):約25,000円〜40,000円(事前検査代、投薬代含む)
- 短期入院手術(SSGなど、1泊2日〜数日):約60,000円〜100,000円前後(差額ベッド代や食事代等により変動)
高額療養費制度や民間の医療保険(手術給付金)の適用対象となるケースが多いため、経済的負担を恐れて手遅れになる前に、専門医へ相談することが最善の近道です。