物語の舞台は、人口数千人の小さな村「雛見沢」。主人公の前原圭一が都市部から転校してきた昭和58年6月、平穏に見えた村の日常は、毎年恒例の祭り「綿流し」の夜を境に一変する。一人死に、一人消える——。オヤシロさまの祟りと呼ばれる連続怪死事件を発端に、仲間たちの精神は狂気に冒され、最悪のバッドエンドへと突き進む。
この物語の真の主役は、千年にわたる時間をループし続ける少女・古手梨花だ。彼女はオヤシロさまの化身とされる存在「羽入」とともに、幾度となく殺される己の運命を回避しようと抗い続ける。個々のエピソード(出題編)は独立したパラレルワールドのように見えて、実は同一人物たちの「選択の差異」が生み出したカケラに過ぎない。誰か一人の不信感がトリガーとなり、村全体を飲み込む惨劇へと発展していく点が、このループの恐ろしさである。