「おさるのもんきちを店頭で見かけなくなった」という声の発端は、サンリオショップにおける常設フラッグシップ棚の編成変化にあります。現在のサンリオショップは、シナモロールやポムポムプリン、クロミといったメガヒットキャラクターが売り場の前面を占有しており、90年代前半に黄金期を築いたキャラクターたちの単独常設コーナーは縮小傾向にあります。この視覚的な変化が、一部のライト層に「姿を消したのでは」という誤解を与えました。
しかし、取材を進めるとおさるのもんきちの現在は、決してフェードアウトなどしていないどころか、熱烈なコアファンと新たな若年層に支えられた独自のポジションを築いていることが分かります。サンリオ公式の定期イベントやアパレルブランドとの協業において、もんきちは「確実に数字が計算できる名作アーカイブ」として重宝されているのです。
特に象徴的なのが、公式オンラインショップやポップアップストアでの展開です。新作アイテムがドロップされるたび、昭和・平成女児カルチャーを愛するファン層が即座に反応し、SNS上では購入報告の投稿が相次いでいます。表舞台の露出形態が「日常的なマス流通」から「熱量の高いターゲティング展開」へとシフトしただけであり、その生命力は今なお衰えていません。