まだ街が本格的に動き出す前の午前6時。光明池駅の周辺には冷たい空気が漂うが、ビルの一角だけは熱気に満ちている。看板を掲げる「運転免許試験サクセス」の教室だ。店内にはびっしりとパイプ椅子が並び、受講生たちが真剣な眼差しでモニターやプリントを見つめている。
地元で長年「免許直前講習(裏校)」という通称で呼ばれるこの施設。教習所で習う基礎知識のおさらいにとどまらず、本番直前の頭をフル回転させるための超実践的なレクチャーが行われる。始発電車を乗り継いでやってくる受講者の姿も珍しくない。一見すると怪しげな響きを持つ「裏校」という言葉だが、その実態は試験の傾向を骨の髄まで分析した、極めて合理的な直前対策スクールなのだ。