「体重を落とすなら有酸素運動だけで十分」という考えは、長期的なボディメイクにおいては遠回りになりかねません。無酸素運動がもたらすダイエット効果の本質は、運動していない平常時の消費エネルギーを底上げする点にあります。
無酸素運動によって筋肉量が増えると、生命維持のために消費される基礎代謝の向上メカニズムが働きます。筋肉1キロあたりの消費カロリー自体は極端に大きくないものの、活動時の消費効率やインスリン感受性の改善が重なり、リバウンドしにくい「痩せ体質」へと身体がシフトしていきます。
さらに注目すべきは、運動終了後もエネルギー消費が高い状態が維持されるアフターバーン効果(EPOC:運動後過剰酸素消費)の存在です。高強度の無酸素運動によって筋肉が激しく損傷・枯渇すると、身体はその回復と酸素補給のために、運動後数時間から最大48時間にわたって通常より多くのカロリーを消費し続けます。つまり、トレーニングを終えて休んでいる間も、裏側で脂肪が燃え続ける環境が整います。