学校教育の現場で採用されてきた体操服のデザインは、社会の規範やトレンドの移り変わりをダイレクトに反映してきた。昭和から平成初期にかけて主流だった紺色のブルマーは、当時のフェチシズムカルチャーや学園アニメのアイコンとして定着。しかし、90年代後半から2000年代にかけてプライバシー保護や機能性の観点からハーフパンツやジャージへと急速にシフトした。
このデザインの変化は、イラストの現場における表現の多様化をもたらした。レトロなノスタルジーを演出するためのブルマー作画もあれば、現代的なリアリティを追求したスポーティーなハーフパンツ作画もある。時代のコンテクストを理解して衣装を選択することが、作品の説得力を大きく左右する。