スイカは同一の株に「雄花(おばな)」と「雌花(めばな)」が別々に咲く雌雄異花(しゆういか)植物です。人工授粉を行う際、最初に行うのが両者の正確な見分けです。
見分け方は非常にシンプルです。花首の根元を観察したとき、花の付け根に丸い小さなスイカの赤ちゃん(子房)が付いているのが雌花、スッと伸びた細い茎の上に花弁だけがついているのが雄花です。咲き始めの株では雄花が圧倒的に多く咲き、親づるや子づるが伸びて葉の枚数が増えるにつれて雌花が規則的に現れ始めます。
受粉作業で使えるのは「その日の朝に開花したばかりの新鮮な花」だけです。前日に咲いた花や、花粉が茶色く変色して落ちてしまった雄花を使っても受精は成功しません。花びらがピンと開き、雄しべに鮮やかな黄色の花粉が粉を吹いたようについている雄花を選び出しましょう。