再生回数の浮き沈みに翻弄されるアドセンス依存から脱却するため、トップクリエイターたちが心血を注いでいるのがファンの直接課金モデルです。
生配信における熱狂を可視化するスーパーチャット収益配分は、投げ銭された総額がそのまま演者の手元に入るわけではありません。YouTube(Google)側がプラットフォーム手数料として約30%を控除します。さらに視聴者がiOS端末のYouTubeアプリから課金した場合は、Apple側のApp Store決済手数料が上乗せされるため、クリエイターの手取りは総額の50〜60%前後にまで目減りします。1回の配信で100万円分のスパチャが乱れ飛んだとしても、口座に着金する金額はおよそ60万円前後という計算です。
この変動幅を補う安定基盤として重宝されているのがメンバーシップ月額収入です。月額490円から数千円に設定されるコミュニティ会費は、熱狂的なコアファンを囲い込む月額課金(サブスクリプション)ビジネスとして機能します。例えば100万人のうち0.5%にあたる5,000人が月額500円のプランに加入すれば、月間売上は250万円に達します。ここからプラットフォーム手数料30%が引かれたとしても、毎月約175万円の極めて固いキャッシュフローが保証されます。YouTube収益化条件(チャンネル登録者1,000人、年間再生4,000時間またはショート1,000万回再生)を通過したばかりの新規参入者には真似できない、巨大な母数を持つ100万人チャンネルならではの防壁といえます。