1993年の誕生から四半世紀以上が過ぎた今も、『Make-up Shadow』の放つ魔術的な引力は衰えを知りません。野沢尚脚本のサスペンスドラマが放っていた人間の情念と共鳴しながら、同時にそれを都会的なスマートさで包み込んだ手腕は、井上陽水と佐藤準という二人の才能が邂逅したからこそ成し得た奇跡です。
化粧という誰もが日常的に行う行為を題材にしながら、仮面を被ることでしか生きられない都市生活者のアンビバレンスを描ききった詩世界。そして、どんなにハイテク化が進む時代であっても人間の肉体的なリズム感覚を揺さぶる至高のグルーヴ。夜の静寂やドライブのひとときに耳を傾けるたび、この楽曲は私たちに「鏡の向こう側のもう一人の自分」を軽やかに突きつけてきます。 (出典: 井上 陽水 メイク アップ シャドウ(Yahoo!ニュース))
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