Q1:せっかく伸びた茎や葉を、春先に「切り戻し(剪定)」してしまう人がいるのはなぜですか?
A1:早春に早く目覚めた際、日照不足の室内で育つと茎がひょろひょろと間延び(徒長)してしまうことがあります。その場合、4月〜5月の十分に暖かくなったタイミングで、思い切って茎を根元からカット(切り戻し)すると、塊根の頂点から再び新しい芽が複数出てきて、葉が詰まったコンパクトで美しい樹形に仕立て直すことができるからです。ただし、体力のない極小株や真夏・冬場の切り戻しは株を弱らせるため避けてください。
Q2:断崖の女王に毒性はありますか?ペット(犬や猫)がいても大丈夫でしょうか?
A2:イワタバコ科のシンニンギア属には、キョウチクトウ科(パキポディウムやアデニウムなど)のような激しい猛毒成分は報告されていません。そのため、ペットや小さなお子様がいるご家庭でも比較的安心して管理できる塊根植物です。とはいえ、園芸用の土や肥料、万が一の誤食による消化不良を防ぐため、ペットの手が届かない棚の上やハンギングなどで管理することをおすすめします。
Q3:花が咲いた後、種を採取して増やすことはできますか?
A3:可能です。本種は1つの株でも受粉しますが、異なる遺伝子を持つ別株の花粉を交配させた方が結実率が格段に上がります。咲き始めて数日経った花の奥にある雄しべから花粉を細い筆などで採取し、雌しべの先端に付着させます。受粉に成功すると花の根元が膨らみ、約1〜2ヶ月で熟して割れます。中から出てくる微細な種を、春か秋に腰水管理(鉢底を水に浸す方法)で蒔けば、小さな塊根が育つ過程をゼロから楽しむことができます。