ライブ会場に足を運ぶと、驚くべき光景に出会う。90年代からのリアルタイム世代はもちろんのこと、親の影響でファンになったという20代、30代の若者の姿が目立つのだ。デジタルで最適化された現代の音楽シーンにおいて、彼の泥臭くも圧倒的にリアルな歌声が、SNS世代の心をも掴んで離さない。
完璧に整えられたピッチ補正やオートチューンでは絶対に再現できない、人間の生々しい感情の吐露。うねるようなシャウトの中に混ざる切なさ。世代を超えて人々が彼の歌に魅了される理由は、彼が「上手い歌」を歌っているのではなく、「生き様そのもの」をマイクにぶつけているからにほかならない。