被害はゲームやアニメのキャラクターそのものにとどまらず、空間や世界観の盗用へと広がっている。宮崎駿監督が長年かけて築き上げた『スタジオジブリ』独特の郷愁を誘う美術スタイルは、中国国内のテーマパーク施設や観光地の商業街で無断で再現され、集客ツールとして利用されるケースが目立つ。
同様の打撃を受けているのが、世界最大のエンターテインメント企業であるウォルト・ディズニーだ。キャラクターのシルエットや色彩設計を絶妙に模倣したオリジナルキャラクターが、地方都市の商業施設やイベントで堂々と露出している。グローバルなコンテンツ産業全体が、ブランド価値の毀損という目に見えない巨大な損失に頭を抱えている。