ネット上の一部では「危険な毒があるから植えてはいけないのでは?」と囁かれることがありますが、ヒルザキツキミソウに毒性はありません。アカバナ科マツヨイグサ属の植物は、一般的に人や犬・猫などのペットに対する有毒成分を含んでおらず、マツヨイグサの種子油(月見草油)などはサプリメントとして広く利用されているほどです。警戒されている理由はあくまで「強烈な生態侵食力」であり、毒草であるという噂は誤解に基づくデマといえます。
アカバナ科マツヨイグサ属に分類されるヒルザキツキミソウ(学名:Oenothera speciosa)は、北アメリカ原産の耐寒性多年草です。日本には大正時代末期に観賞用として渡来しましたが、その並外れた環境適応力により、現在では全国の道端や空き地、河川敷に野生化して定着しています。
一般的なマツヨイグサ属の花が夕方から夜にかけて開き、翌朝には萎むのに対し、本種は太陽が高く昇る日中に開花し続けるのが大きな特徴です。昼咲月見草の開花時期は5月〜7月頃の初夏がメインであり、直径4〜5cmほどの白から淡いピンク色の花弁に、黄緑色の中心部と十字型のめしべを覗かせる非常に整った花姿をしています。