編み進めている最中に「あと5cm足りない」という事態に陥ると、最初からすべて解くことになります。事前に正しいパラコード長さ計算を行い、末端処理の技術を把握しておくことが完成度を大きく左右します。
用途別・編み方別のパラコード長さ計算式
必要なコードの総量は、「芯糸の長さ」+「編み糸の消費量」+「末端処理・余白(約20〜30cm)」で算出します。編む人の手の硬さ(テンション)によって前後しますが、以下の基準係数を当てはめることで失敗を防げます。
- 平編み(コブラ編み):完成サイズ1cmに対し、編み糸が約8cm〜10cm必要(例:長さ20cmのブレスレットを作る場合、芯糸約50cmに加え、編み糸として約160cm〜200cm、合計で約2.5mを用意)。
- スネークノット:完成サイズ1cmに対し、コードが約4cm〜5cm必要(左右それぞれ使用)。
- 4つ編み(丸編み):完成サイズ1cmに対し、各コード約2.5cm〜3cm必要。
末端が黒焦げ・解けを起こさない「パラコード焼き止めのコツ」
パラコードはナイロンやポリエステルで作られているため、熱で溶かして固める「焼き止め」で末端を処理します。しかし、火の当て方を誤るとススで黒く変色したり、鋭利なバリができて肌を傷つける原因になります。
美しい仕上げを叶えるパラコード焼き止めのコツは3点です。
- 余白は2〜3mm残して直角にカット:短すぎると芯が抜け、長すぎると溶けた樹脂が大きなダマになります。
- ライターの「青い炎(根元)」を当てる:炎の先端(黄色い部分)は酸素が不完全燃焼を起こしてススが発生し、コードを黒焦げにします。炎の根元にある青い部分を近づけ、じっくりと飴状に溶かします。
- 金属製ツールですばやく成形:コードの端が透明に溶けたら火を離し、ハサミの刃の側面や金属製スプーンの背を垂直に押し当てて平らに圧着します。指で直接触ると重度の火傷を負うため絶対に避けてください。