正確で作図ミスがない図形を描くためには、まず正三角形の性質を正しく把握しておくことが近道です。正三角形は正多角形の中で最も頂点の数が少ない図形であり、幾何学的に極めてバランスの取れた以下の明確なルールを持っています。
第一に、3本の辺の長さがすべて等しいという点です。底辺が5cmであれば、残りの2辺も寸分の狂いなく5cmになります。第二に、3つの内角の大きさがすべて等しく、正三角形の角度は必ず60度になる点です。三角形の内角の和である180度を3等分するため、どの正三角形であっても角度が変わることはありません。さらに、どの頂点から対辺の中点に向かって直線を引いても、左右対称な2つの直角三角形(内角が30度・60度・90度)に二等分される線対称・点対称の美しい性質を備えています。
この「3辺が等しい」という性質を利用するのが正三角形のコンパスを使った書き方であり、「角が60度」という性質を利用するのが正三角形の分度器を使った書き方です。どの特徴にアプローチするかで作図の手順が変わってきます。