ブログやSNSの親知らず全身麻酔体験談とネットの反応を深掘りすると、「絶対に全身麻酔にすべき」という絶賛の裏側に、「こんなはずではなかった」という恨み節が散見されます。親知らず全身麻酔で後悔した理由まとめとして、医療機関が事前にあまり強調しない4つの盲点が浮き彫りになっています。
1つ目は、「尿道カテーテル」の違和感と羞恥心です。手術時間が2時間を超える複雑な抜歯では、術中に尿道カテーテルが留置されるケースがあります。麻酔導入後に挿入されるため処置自体の痛みはありませんが、術後に意識が戻った際の強い残尿感や異物感、そして抜去時の鋭い痛みに強いショックを受ける患者が少なくありません。
2つ目は、「挿管による喉の激痛」です。全身麻酔では呼吸を確保するために喉の奥へチューブを通すため、術後数日間にわたり、重度の風邪を引いたような強烈な嚥下痛(飲み込むときの痛み)が生じます。歯茎の痛みと喉の痛みのダブルパンチにより、水分補給すら億劫になるケースが報告されています。
3つ目は、社会復帰スケジュールの読み違えです。入院期間が2泊3日だからといって、退院翌日から通常業務に戻れるわけではありません。退院日(術後3日目)から翌日にかけてが腫れの最長ピークであり、顔の変形や倦怠感、喋りにくさが続きます。「術後最低5日間、できれば1週間はリモートワークや休暇を確保しておくべきだった」という後悔は極めて多く見られます。
4つ目は、下歯槽神経麻痺(かしそうしんけいまひ)のリスクへの不安です。下顎の親知らずの根元が神経に近接している場合、局所麻酔でも全身麻酔でも麻痺のリスク自体は変わりません。しかし、4本同時に処置したことで下唇や顎先に痺れが生じた際、「片側ずつ慎重に経過を見るべきだったのではないか」という精神的な動揺に繋がりやすい傾向があります。