高校バレー界屈指の強豪・稲荷崎高校で、怪童と称される宮兄弟や実力派スパイカーの尾白アランらを率いた北信介。読者が彼に惹きつけられる最大の理由は、「特別な才能を持たない者が、圧倒的な習慣化によって自らを研ぎ澄ませたリアリティ」にあります。
多くのスポーツ漫画では超人的なスキルや瞬発力がクローズアップされがちですが、北信介の強さは「ミスをしないこと」と「普段通りのプレーを極限まで保つこと」に特化しています。体調管理、掃除、練習の準備に至るまで、生活のすべてを高い水準で整える姿勢は、スポーツ選手のみならず現代社会で働くビジネスパーソンや学生にとっても極めて実践的な人生哲学として響いています。
感情に流されず、常に客観的かつ論理的にチームの状況を見つめる冷静沈着な佇まいこそが、ファンの間で「北さんかっこいい」と称賛される本質と言えます。