シェーグレン症候群は何科?見落とされがちな初期症状と診断の全貌

シェーグレン症候群は何科?見落とされがちな初期症状と診断の全貌

シェーグレン症候群は何科?見落とされがちな初期症状と診断の全貌に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

シェーグレン症候群の確定診断は、自覚症状の問診だけで下されることはありません。厚生労働省の診断基準、あるいは国際的なACR/EULAR(米国リウマチ学会/欧州リウマチ学会)分類基準に基づき、客観的な数値データと生体検査を組み合わせて厳格に判定されます。

医療現場で行われる主要な検査項目、診断基準値、および臨床現場での判断基準を下表に集約しました。

検査区分主な検査項目と測定方法陽性・異常値の判定基準臨床現場での重要度と見解眼機能検査シルマー試験(下まぶたに濾紙を挟み涙量を測定)/フルオレセイン・ローズベンガル染色試験(角結膜の上皮障害を染色)シルマー試験:5分間で5mm以下
染色試験:角膜・結膜の損傷スコアが規定以上涙液分泌低下の直接的証明。加齢性ドライアイとの客観的な識別において必須のステップ。口腔機能検査サクソンテスト(滅菌ガーゼを噛んで唾液重量を測定)/ガムテスト/唾液腺造影・シンチグラフィサクソンテスト:2分間で2g以下
ガムテスト:10分間で10ml以下唾液腺の機能廃絶の程度を数値化。造影検査では腺組織の破壊像(小空洞形成)を確認。血清・免疫検査血液検査による自己抗体測定(抗SS-A抗体、抗SS-B抗体、抗核抗体、リウマチ因子、IgG定量)抗SS-A抗体または抗SS-B抗体のいずれかが陽性(高力価)診断の決定的根拠。ただし抗体陰性のシェーグレン症候群も一定割合(約20〜30%)存在するため注意。病理組織検査口唇生検(下唇の内側を局所麻酔し、小唾液腺を微小採取して顕微鏡観察)4mm²あたり50個以上の単核球(リンパ球)浸潤巣(フォーカススコア1以上)血液検査が陰性である「抗体陰性例」において、確定診断を下すためのゴールドスタンダード。

日本国内における厚生労働省の診断基準では、上記の4基準(眼、口腔、組織病理、血清学的検査)のうち、いずれか2項目以上が陽性であればシェーグレン症候群と確定診断されます。全身疾患としての確証を得るため、血液検査だけでなく複数の物理的検査を組み合わせる厳密なプロセスが組まれています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。