「寝室は最低でも8畳、できれば10畳以上なければクイーンは置けない」。そんなかつての常識は、今や過去のものとなった。都内の大手ハウスメーカーの設計担当者は、近年の間取り設計における意識の変化を指摘する。現在、多くの新築マンションでは、寝室の畳数自体をコンパクトに抑え、その分リビングやワークスペースを広く取る設計が主流だ。
しかし、狭い寝室だからこそ、家具を厳選する動きが強まっている。シングルベッドを2台並べるよりも、幅160cmのクイーンサイズを1台置く方が、部屋全体のデッドスペースを減らせるという逆転の発想だ。ベッドの両脇に数十センチの通路を確保するだけで、視覚的にもすっきりとしたモダンな空間が完成する。