痴漢の冤罪を着せられ、職も婚約者も失って自ら命を絶とうとしていたトモキ(磯村勇斗)。その瞬間、目の前に現れたのは謎の女性・アイカ(奈緒)だった。彼女が営むのは、依頼された役になりきることで顧客のトラブルを解決する「演じ屋」という裏稼業。トモキは自身の冤罪を仕組んだ者たちへ復讐を果たすため、彼女のチームに身を投じる。
物語の根底にあるのは、痛烈な人間不信とそれでも他者を信じたいという矛盾だ。シナリオを書き、ターゲットの心理を操り、完璧な演技で追い詰めていくプロセスはスリリング極まりない。だが、復讐劇は常に代償を伴う。悪人を騙し討つ快感の裏で、演じる者自身の魂が削られていく危うさが、画面越しにヒリヒリと伝わってくる。