「おてんばという言葉はもう死語なのではないか」という議論も時折見られます。確かに、ビジネスシーンや日常の改まった場面で大人の女性に対して直接投げかける言葉としては、頻度が減っているのが実情です。
しかし、エンターテインメントの文脈や親しい間柄での愛称としては健在です。スタジオジブリ作品に登場する数々のヒロインたちをはじめ、自らの足で大地を駆け、ピンチにも勇敢に立ち向かうキャラクターの魅力はまさに「おてんば」のエッセンスそのものといえます。
また人間関係においては、形式的な枠組みに囚われない「飾らない素直さ」「チームを明るく照らすムードメーカー」に対する最上級の褒め言葉として機能しています。形式的な礼儀正しさばかりが求められがちな息苦しい環境において、彼女たちの天真爛漫なバイタリティは、組織やコミュニティの空気を一変させる力を持っています。