医学界からの警告も日増しに強まっている。都内の眼科専門医は、外来患者の急増に頭を抱える。「視覚情報が直接脳に送り込まれ続けることで、脳のデフォルト・モード・ネットワーク(休息状態)が機能しなくなっている患者が目立ちます」と指摘する。
特に深刻なのが、夜間の使用による睡眠障害だ。ブルーライトカット機能が搭載されているとはいえ、網膜に直接光を照射する構造上、メラトニンの分泌が著しく抑制される。さらに、デバイスを外した際に現実世界が「退屈で情報が少なすぎる」と感じる、一種の認知的な離脱症状を訴える若者も増えているという。