にゃっきいの登場を語る上で欠かせないのが、1993年の放送開始当初からレギュラーを務めていた羊の女の子「牧場らむりん」の卒業です。
当時、長年親しまれたらむりんが父親の仕事の都合(画家である父親のフランス移住)で引っ越すというエピソードが描かれ、後任としてにゃっきいが加わった展開は、視聴者に大きな衝撃を与えました。この大胆なメンバー交代の背景には、ベネッセが掲げる時代に即した幼児教育の方針転換が存在します。
かつてのアニメ放送初期は「専業主婦の母親と会社員の父親」という家庭モデルが主流でしたが、2010年代以降は共働き世帯やワーキングマザーが急増しました。にゃっきいの母は出版社で働くキャリアウーマンであり、日中は祖母が孫たちの面倒を見る三世代同居スタイルが描かれています。また、「おしとやかで内省的な女の子」という固定観念を脱し、「リーダーシップを発揮して前向きに突き進むアクティブな女の子」を提示したいという制作陣の狙いが見事に結実した交代劇でした。