英語を母国語としないビジネスパーソンが最も頻繁に陥るのが、「I understand.」の使い方と注意点です。日本語の「わかりました」「承知いたしました」の直訳として使いがちですが、英語本来の語感では「理屈として頭で理解した」という客観的事実の提示に過ぎません。
外資系金融機関やIT企業の現場ディレクターへのヒアリング調査でも、「上司からのタスク指示に対して部下が単に『I understand.』とだけ返答すると、『言いたいことは分かったが、やるかどうかは別だ』『共感も意欲も感じられない冷たい態度』と受け止められる場面が散見される」という指摘が寄せられています。
特にクレーム対応や相手が感情的になっている場面での「I understand」は、「あなたの言い分は論理的に理解した(しかしこちらの立場は変えない)」という突き放したニュアンスになりかねません。業務を引き受ける意思を示すなら「I'll take care of it immediately.」、心情に寄り添うなら「I completely understand your frustration.」のように、文脈を補強する表現が求められます。