自由民主党幹事長としての連続在任記録は5年余り。歴代最長を誇ったその歳月の中で、自民党内のあらゆる意思決定の中心には常に二階氏が存在していた。権力の源泉はどこにあったのか。それは徹底した現実主義と、党内各派閥のみならず野党や中国をはじめとする海外要人との間に築き上げた独自のパイプにある。
「毒も喰らわば皿まで」とも形容された政治手法は、時には強引との批判を浴びながらも、内閣の防波堤として機能し続けた。数の力を背景に衆議院での法案採決をコントロールし、政権の命運を左右する選挙戦を総指揮した実績は、彼を単なる一派閥の首領から「政界のキングメーカー」へと押し上げたのだった。