エアコンDiy取り付けの落とし穴!プロ工事との費用差とリスク全検証

エアコンDiy取り付けの落とし穴!プロ工事との費用差とリスク全検証

エアコンDiy取り付けの落とし穴!プロ工事との費用差とリスク全検証の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

現場取材において設備職人が「素人作業で最もミスが多発する」と口を揃えるのが、銅管の接続部を作るフレア加工と、配管内の空気・水分を除去する真空引きの工程です。

配管接続部を密着させるために銅管先端をラッパ状に広げるフレア加工では、バリ取り不足や締め込み不足、あるいはパイプの傾きによって微小な傷や歪みが生じます。現場で報告されるフレア加工失敗例の多くは、「フレア面の偏肉(厚みの偏り)」「締めすぎによる銅管の割れ」です。これを防ぐには、メーカー指定のトルクレンチ規定トルク(2分管で約16〜18N・m、3分管で約38〜42N・m)を厳守して締め付ける必要があります。手の感覚だけに頼った締め付けは、ほぼ確実に冷媒漏れを招きます。

また、真空引きポンプ使い方の誤りも致命的です。配管を接続した後、真空ポンプをゲージマニホールド経由でサービスポートに接続し、配管内を-0.1MPa(ゲージ圧)まで減圧して15分以上保持する「気密試験」を行わなければなりません。この作業を省略したり、簡易的なエアパージ(冷媒ガス自身で空気を押し出す旧来の手法)を行ったりすると、配管内に残った水分が冷凍機油と反応してスラッジを生み、コンプレッサーの焼き付き故障を引き起こします。接続後はガス漏れ検知スプレーを用い、気泡の発生がないか入念に目視確認するプロセスが不可欠です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。