最寄り駅から徒歩で向かうには距離があり、バスかタクシーを利用せざるを得ない東京都足立区鹿浜。交通の便が決して良いとは言えないこの立地でありながら、全国から食通を引き寄せる理由は、徹底的にこだわり抜かれた仕入れと包丁仕事にある。特に新鮮な牛ホルモンの仕込みにおいては、業界屈指の技術と情熱が注がれている。
職人が手作業で部位ごとに余分な脂や血分を完璧に取り除き、臭みを極限まで排したホルモンは、本来の旨味と歯ごたえが最大限に引き出されている。この地道かつ過酷な仕込み作業こそが、スタミナ苑を半世紀以上にわたり名店の座に押し上げてきた原動力であり、外食産業のデジタル化が進む現在においても変わらない職人魂の証と言える。