接種会場で腕に針が刺さってから、体内では目まぐるしい免疫応答がスタートする。筋肉痛のような局所的な痛みは接種後数時間で現れ始めるが、全身性の症状が本格化するのは決して直後ではない。多くの被接種者を悩ませる症状のピークは、接種後およそ18時間から24時間の時間帯に集中して訪れる。
翌日の朝から昼にかけて急激に体温が上昇し、38度以上の発熱に見舞われるケースは珍しくない。37.5度以上の発熱確率を見ると、2回目と同等か、あるいは数パーセント高い約35〜40%前後の水準で推移する。頭痛、関節痛、強いだるさが同時に押し寄せるが、その持続期間は比較的短い。大半の症状は48時間から72時間以内に急速に減退し、平熱へと戻っていく。
この時間的推移をあらかじめ頭に入れておくだけで、精神的な負担は劇的に軽くなる。「いまが山場であり、明日には引いていく」という見通しが立つからだ。mRNAワクチン特有の強い免疫賦活作用によって引き起こされるこれらの反応は、身体が強固な防御壁を築き上げている証拠でもある。