辞書的な定義において、自信過剰とは「自分の才能や知識、実力を実際以上に高く評価し、過大に思い込んでいる状態」を指す。健全な自負心を持つ人が他者の実力に敬意を払い、自己の限界を謙虚に認めるのに対し、自信過剰に陥った人物は「自分は特別であり、常に正しい」という認知の歪みにとらわれている。
周囲から猛烈に嫌悪される最大の原因は、その言動が常に「他者の軽視」とセットになっている点だ。業務上のミスが発生した際、健全な自信を持つ者は自己の非を認めて改善に動くが、過剰な人物は「指示の出し方が悪かった」「部下の理解力が足りない」と瞬時に責任転嫁を図る。他人の手柄を平然と横取りし、アドバイスや指摘を受けると逆上する態度は、組織の心理的安全性を根底から破壊する。
さらに、多くの人が不快感を覚える「痛い言動」として代表的なのが、聞かれてもいない武勇伝の開陳や、専門外の領域に対する上から目線の論評だ。実態が伴わない自己アピールは、周囲から見れば滑稽であり、哀れみすら誘う。本人は有能さを誇示しているつもりでも、周囲には「ただ配慮と能力が欠落した人物」と見透かされており、結果として静かに人が離れていく孤立を招く。