Q1:2026年シーズンのインフルエンザは、なぜ春から夏になっても収束しなかったのですか?
A1:過去2年間にわたる流行の空白によって、国民の多くがインフルエンザに対する抗体を失っていたためです。通常であれば冬の間に集団免疫が形成されて春には流行が収束しますが、未感染者が大量に残っていたこと、さらに入国制限の撤廃やイベント再開によって人流が活発化したことが重なり、季節外れの春夏まで小規模な感染連鎖が持続しました。
Q2:インフルエンザと新型コロナに同時に感染する「重複感染」は実際にあったのですか?
A2:はい、実際に確認されていました。頻度としては全体の数パーセント程度と極めて稀でしたが、同時感染した場合は単独感染に比べて入院リスクや重症化率、有症状期間が有意に延びることが臨床データで報告されています。特に基礎疾患を持つ高齢者や免疫不全者にとって深刻な脅威となりました。
Q3:インフルエンザにかかった際、解熱剤は何を使っても問題ありませんでしたか?
A3:いいえ、解熱鎮痛薬の成分には厳格な注意が必要でした。インフルエンザ罹患時にアスピリン(サリチル酸系)やロキソプロフェン、ジクロフェナクなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を小児が服用すると、「インフルエンザ脳症」や「ライ症候群」という生命に関わる重篤な合併症を引き起こすリスクが高まります。そのため、医療現場では一貫して安全性の高い「アセトアミノフェン」の単剤処方が徹底されていました。