インターネット上の掲示板やSNSでは、「業務スーパーのアサイーは味が薄い」「まずいのではないか」といった極端な言説が散見されます。しかし、これらの多くは製品規格の違いや調理工程の誤認に基づいています。
業務スーパーで扱われるアサイー製品には、主に純粋な果汁をそのまま冷凍した「無糖ピューレタイプ」と、バナナや果汁をあらかじめ調合した「アサイーバナナブレンドタイプ」が存在します。無糖ピューレはアサイー本来の持つわずかな渋みと油脂分のコクが主体であり、単体で甘みを感じるものではありません。これを「甘くて濃厚なカフェのアサイーボウル」と同じ味だと誤解してそのまま口にした層が、ネガティブな感想を発信するケースが目立ちます。
また、もうひとつの大きな盲点が「解凍の失敗による風味劣化」です。アサイーに含まれるポリフェノールや良質な脂質は、過度な熱や不均一な解凍によって分離し、水っぽさや変色の原因となります。電子レンジで完全に温めてしまったり、常温に長時間放置して完全に液状化させたりすると、本来の滑らかなフローズン食感が損なわれます。袋ごと流水に1〜2分さらすか、半解凍のシャーベット状でミキサーに投入するのが、素材のポテンシャルを最大限に引き出す鉄則です。