メガクラウド事業者が支配する現代のデジタル空間において、一国の事業者が独自の存在感を示すことは容易ではない。これまでの日本企業の多くは、海外巨大IT企業が提供するプラットフォームの追従者に過ぎなかった。
だが、駿河氏が掲げる構想はアプローチの次元が異なる。中央集権的な巨大データセンターに依存するのではなく、地域ごとの再生可能エネルギー発電所と直結させたエッジコンピューティング網をメッシュ状に構築する。これにより、データ移行の遅延を極限まで減らしつつ、エネルギーの地産地消を実現した。追従ではなく、まったく新しいルールそのものを提示した格好だ。