空腹時の胃の痛みはなぜ起きる?「食べると治る」危険なサインと対処法

空腹時の胃の痛みはなぜ起きる?「食べると治る」危険なサインと対処法

空腹時の胃の痛みはなぜ起きる?「食べると治る」危険なサインと対処法についての最新情報を徹底解説します。

胃は通常、食べたものを消化するためにpH1〜2という強酸性の塩酸(胃酸)を分泌しています。これは金属をも溶かすほどの強烈な酸ですが、健康な状態であれば胃の内壁は厚い粘液のベールで保護されており、自分自身の胃酸で組織が溶かされることはありません。この「攻撃因子(胃酸・ペプシン)」と「防御因子(粘膜・プロスタグランジン)」の絶妙なバランスによって、私たちの胃腸環境は平穏を保っています。

しかし、何らかの引き金によって胃酸が過剰に分泌される「胃酸過多」に陥ったり、防御因子である粘液の分泌が衰えたりすると、剥き出しになった粘膜に強酸が容赦なく降り注ぎます。食事中であれば、摂取した食物が胃酸を希釈し、ある種のクッションとなってくれますが、胃の中に何もない空腹時には胃壁や十二指腸壁へダイレクトに酸が接触します。これが、空腹時のキリキリした痛みの正体です。

胃酸の分泌を司っているのは自律神経です。過度な精神的ストレスや睡眠不足が続くと交感神経と副交感神経の切り替えが狂い、副交感神経が刺激され続けることで、消化すべき食物がないにもかかわらず胃酸がドバドバと分泌され続けます。これにより、胃炎や粘膜のびらん(浅い傷)が生じ、耐え難い差し込み痛となって自覚されるのです。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。