この大一番で異彩を放ったのが、サッカー日本代表を率いる森保一監督のベンチワークだった。相手が後半からシステムを変更し、中盤での強度を増してきたタイミングを見逃さなかった。ハーフタイム直後の迅速な選手交代とフォーメーションの微修正が、膠着した展開に鮮烈な風を吹き込んだ。
指揮官は試合後の会見で、「選手たちがピッチ上で瞬時に状況を判断し、意思疎通を図ってくれた結果だ。厳しい時間帯によく耐え、攻めの姿勢を崩さなかったことを誇りに思う」と静かに、しかし熱く語った。組織としての柔軟性と度胸が、土壇場での決勝ゴールを生み出した一因となったことは間違いない。