裁判の最終局面、安藤水穂に対して下された判決は「懲役5年(実刑)」でした(※ドラマ版・原作ともに量刑は実刑判決)。
弁護側は心神喪失や重度の育児ノイローゼによる情状酌量を訴えましたが、尊い人命を奪った結果の重大性から実刑判決は免れませんでした。しかし、法廷を包んだ空気は決して「正義が勝った」という晴れがましいものではありませんでした。
水穂を追い詰めた元凶である夫や義母は、法的な罪に問われることはなく、自分たちが妻を殺人に走らせた加害者の一員である自覚すら希薄なままです。家庭という密室の中で行われる精神的虐待は、現行の司法制度では裁ききれないという重く残酷な現実を、この判決は浮き彫りにしました。