安田章大が板の上で紡いできた歴史は、挑戦と深化の軌跡そのものです。これまでに主演を務めてきた代表作を振り返ると、そのジャンルの広さと演技の変遷が際立ちます。
2000年代後半の『カゴツルベ』で見せた切なくも美しい若衆姿から、音楽劇の金字塔となった『マニアック』(2019年)、戦後のジャズ喫茶を舞台に圧巻の歌唱と苦悩を演じきった『忘れてもらえないの歌』(2019年)。さらに、ゴッホの死の謎に迫る『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』(2021年)や、激動の昭和を駆け抜ける兄妹の絆を描いた『閃光ばなし』(2022年)、唐十郎の名作に挑んだアングラ劇『少女都市からの呼び声』(2023年)など、常に自身の表現限界を押し広げてきました。
どの公演においても劇評は極めて高く、「劇空間全体を支配するカリスマ性」「台詞の一言一句が胸に突き刺さる」といった熱い感想がSNSや演劇雑誌を賑わせ続けています。